三菱電機は、タイ・バンコクで建設中のタイ最高層ビルを含む複合商業施設「マハナコン」向けに、タイ国内では最高速となる分速480メートルエレベーター7台など、計38台のエレベーター・エスカレーターを受注したと発表した。
マハナコンは、バンコクに本社を置く大手デベロッパーペース・ディベロップメント・コーポレーションが、バンコク市内のビジネス中心地のシーロムに建設している。商業施設(低層棟)とホテル/高級住宅(高層棟)からなる2棟で構成される複合商業施設。高層ビルは314メートルの地上74階・地下1階建て。
高層ビルでは、分速480メートルとタイ国内最速のエレベーター7台のうち2台が、1階から69階まで1分以内で直通運転するシャトル仕様となっている。最高速を含むエレベーター15台には、運転時に発生する回生電力を有効利用する回生コンバーターを装備する。
今回受注したエレベーターとエスカレーターは同社の稲沢製作所、タイのミツビシ・エレベーター・アジア、韓国のミツビシ・エレベーター・コリアで製造する。
マハナコンは2015年に竣工する予定。