マレーシア全国の9000台のATM(現金自動預払機)に、通貨保護装置(CPD)が搭載される。ザ・スターが報じた。
CPDはATM内に設置される。何者かがATMを破壊し開けようとするとセンサーが働き、「消えない赤インク」が噴射され、紙幣を使えなくしてしまう仕組み。警備会社のエクストロ・コードが11日、CPDのデモンストレーションを行った。
ATM強盗件数は、今年だけでも45件以上に上っており増加傾向にある。
中央銀行バンク・ネガラは8月に、インクで汚損された紙幣に関するガイドラインを発表。銀行や現金輸送業者などに対してCPDの設置を呼びかた。また国民や小売業者に対してインクで汚損された紙幣を受け取らないように呼びかけた。
米国、欧州、豪州でもすでに同様のインク噴射装置が導入されており、ATMの強盗の減少の成果がみられている。米国では2005年に2000万米ドルの回収、2500人の逮捕につながった。