ミラベラ自由党議員依然境界線 オーストラリア

エマージング・マーケット オセアニア

嫌われ者保守の一人


 どこの世間にも特別嫌われ者がいるが、自由党議員で他党・無所属議員から嫌われている人物としてはクリストファー・パイン議員とソフィー・ミラベラ議員がいる。パイン議員は空疎な発言でスピッツのように甲高く吠え、人をいらだたせる。ピーター・スリッパー下院議長がスキャンダルで議長職を辞任した際に、後任を誰にするかという話になった時に、トニー・ウインザー無所属議員が、「パイン議員を議長にすればあの声を聞かなくて済むようになる」と語ったことがある。ミラベラ議員はギリシア系移民の娘として人一倍努力して出世したのはいいが、そういう人にありがちな「誰でも努力すれば出世できる。貧乏なのは努力が足りないからだ」という信念で、他人を容赦できない狭さがある。


 ジョン・デラボスカNSW州政府大臣(当時)の妻でNSW州中部海岸地域出身の連邦労働党議員のベリンダ・ニール氏(当時)は、「イグアナゲート」スキャンダルで突然悪名を轟かせ、短気と口の悪さに困り果てたケビン・ラッド首相から「アンガー・マネージメント」を命じられたことがある。ニール議員がミラベラ議員とすれ違いざま、「そういうことばっかり言っていると悪魔の子供が生まれるわよ」とささやいたという逸話がある。また、今回の選挙を機に政界を引退するウインザー議員が、「大勢の同僚議員には名残惜しいが、彼女だけは顔を合わせなくなってせいせいする」とミラベラ議員を名指して言ったと伝えられている。


 保守連合でもフロント・ベンチを務めてきたミラベラ議員は、今回選挙でもVIC州北部インダイ選挙区から出馬しており、前回選挙では次点との差が9%あったが、これまでの世論調査で支持率は52%、次点のキャシー・マクガワン無所属候補の48%をいくらか引き離している。これに対して労働党のロビン・ウォルシュ候補はわずか11%しか取れず、昨夜はミラベラ候補もサポーターに「インダィでは労働党支持票が瓦解した。労働党票がこれほど完全に崩壊した選挙区は他にないのではないか。今夜はアボットと保守連合にとって素晴らしい夜だ。過去6年間の混乱が終わり、強力で安定した政府が復活する」と発言していた。


 ミラベラ候補の得票率は現在40%台、マクガワン候補は30%台だが、労働党、緑の党に加えて、国民党選挙区に自由党が候補を立てたことで、インダイ選挙区では国民党候補もマクガワン候補にプレファレンス票を割り当てている。ミラベラ候補は、サポーターに向けて、「私たちは、労働、労組、緑、GetUp!の合同キャンペーン攻撃を受けている。相手は非常にうまく結束している。無所属とは名ばかりだ」と語ったと伝えられている。(NP)

ミラベラ自由党議員依然境界線

《Nichigo Press》

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