パナソニックは、マレーシアの太陽電池工場を本格稼働させたと発表した。同工場では、発電量トップクラスのHIT太陽電池を生産する。年間生産能力は300MWで、国内の旺盛な需要に応えるとともに、コスト競争力の強化を図る。
太陽電池市場は、世界的な環境・省エネに対する関心の高まりや、日本をはじめ各国が導入している電力買取制度、補助金などの優遇制度によって、今後も拡大が見込まれている。こうした市場・需要動向を踏まえ、2011年12月、マレーシアに太陽電池の新工場を設立した。
工場では、ウエハから、セル、モジュールまでの一貫生産体制を構築し、輸送費用の削減、現地部材の活用などにより、コスト競争力の強化を図るとともに、世界各地の需要変動に柔軟に対応し、戦略的なグローバル生産拠点として、製品を供給する。