トヨタ自動車は8月29日、大幅改良したハイブリッド専用車『SAI』を発売した。今回の改良では外観などが一新され、フルモデルチェンジ並みの手の入れ方となっている。開発責任者の加藤亨主査は「ビッグマイナーチェンジだが、新型といってもらって構わない」と言い切る。
加藤主査は「SAIのプラットホームは、僕自分自身、完成度が高いと思っているし、エンジンも燃費もほとんど(他の新型車の水準に)追い付いている。そうであるならわざわざ投資してフルモデルチェンジしなくても、いいのではないかという判断」と今回の大幅改良の経緯を明かす。
その一方で「もちろん社内の事情も色々あるが、フルモデルチェンジしなくてもこれだけの商品力が出せる。マイナーチェンジというのは、業界や企業内での位置づけであって、お客様にはあまり関係ない。新型とみてもらえるくらい新しくなった」と語った。