マレーシア半島東海岸の経済開発地域「東部回廊経済圏」(ECER)の開発委員会、ECERDCによると、過去5年間でECERには期待を超える500億リンギ以上の投資が集まった。これまでの投資額は502.7億リンギで、4万人分の雇用を創出した。
地域別では▽パハン(235.5億リンギ)▽トレンガヌ(193.2億リンギ)▽クランタン(57.9億リンギ)▽メルシン(16.1億リンギ)--となっている。
今年は既に250億リンギの投資が集まっており、今年通年の目標額150億リンギを上回っている。
ECERの対象地域はクランタンとトレンガヌ、パハン、メルシン(ジョホール)で、日本のカネカ・グループや韓国のCJグループ、フランスのアルケマ、BASFペトロナス、フォルクスワーゲンなどが投資を行っている。対象地域の面積はマレーシア半島の半分を占めるが、人口は全国の15%を占めるのみとなっている。観光産業や石油・ガス、石油化学、製造業、農業、人材開発など多岐にわたる投資が寄せられている。
ECERでは2020年までに1,100億リンギの投資を誘致し、50万人分の雇用が創出されると見込まれている。