国土交通省関東運輸局は、7月の外国船舶監督実施による出港差し止め処分状況を発表した。
同運輸局では、船舶の安全運航と海洋環境の保全の観点から、管内の港に入港する外国船舶に対して構造・設備の状態、船員の資格などが、関係する国際条約の基準に適合しているかを検査する外国船舶監督(PSC)を実施している。
7月に管内でPSCを実施した外国船舶107隻のうち、重大な欠陥として是正終了まで出港を差し止める処分を行った船舶は2隻だった。
出港差し止め処分を受けたのはカンボジア籍の一般貨物船「オリエント・ブラザー」と同じくカンボジア籍の一般貨物船「HAI PING」。オリエント・ブラザーは航海灯の不備、HAI PINGは貨物倉ハッチコーミングの腐食による破口の欠陥が見つかった。