スペイン・サッカーリーグの強豪、バルセロナFCが8月10日にマレーシア選抜と親善試合を行なったが、ピッチの不良から直前になって開催場所がブキ・ジャリル国立スタジアムからシャアラム・スタジアムに変更となるドタバタ騒ぎとなった。
ピッチ管理不備の問題に加え、興行主の選定に問題があったとの見方も浮上している。
元々の問題はブキ・ジャリルのスタジアムの芝の張り替えが間に合わなかったことにあるが、前日の9日に行われた直前練習でバルセロナ選手3人が負傷する事態となったにも関わらず、興行主であるBSCサッカー・マレーシアが同スタジアムでの開催にギリギリまで固執したことが混乱の原因となった。スーパースターのリオネル・メッシ選手はこの負傷のために直前のイベントを欠席、土曜日の試合も出場を見合わせ、多くのファンを失望させた。
急遽シャアラム・スタジアムへの変更を要求したバルセロナ側は、2月に結んだ契約に開催場所が国際水準を満たすことを条件に加えていたと説明した。
マレーシア・サッカー協会(FAM)は、混乱を招いた主催者の対応を批判。今後の国際マッチの興行主選定に一定のガイドラインを定める必要があるとの認識を示した。
興行主がブキ・ジャリル・スタジアムに最後までこだわった理由については、チケット売り上げを図るためと狭いスタジアムへの変更による混乱を防ぐためだったとみられる。収容人員はシャアラム・スタジアムの方が6千人も少ない。