【フォード クーガ 試乗】切れのいい走りは先代譲り…島崎七生人

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新型フォード クーガ
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新型フォード『クーガ』の、ところどころエッジを効かせた外観は「あ、クーガだ」とわかるルックス。ラインアップ中唯一の有彩色、撮影車の「ジンジャエール」は、新型のグローバルカラーだそうだ。

日本へやってくるのはスペイン・バレンシア工場製。ホイールベースは不変だが、後席用ドアは開口部形状、ハンドル位置が変わったようだ。ラゲッジスペースも拡大(+46リットルの1603リットル)。後席背もたれを前倒しした際の段差をなくすよう、床板前端を持ち上げて固定できる。バックドアはガラス部分が固定の一体式になったが、高級車に流行りの、足でモーションセンサーを感知させ開けられるハンズフリー機能がつく。

コクピットは、プレーンだった先代と打って変わって宇宙船ライク。先代同様SONYのロゴ入りオーディオが備わり、質感、仕上げはまずまずだ。シートは新開発で、前後席とも、座ると“スッ”と姿勢を受け止め、保持してくれる感触だ。

従来の5気筒の2.5リットルに代わり、新たに4気筒の1.6リットルエコブースト(ターボ)を搭載。ミッションは6速AT。けれど182ps/24.5kg-mの動力性能はまったく不満なし。

4輪に的確な駆動力を割り振る「インテリジェントAWD」の効果もあり、オンロード、山道での切れのいい身のこなしと気持ちよい反応のステアリングは、ほとんど『フォーカス』のイメージ。揺れないキレイな乗り味も従来型『クーガ』からの美点。衝突軽減ブレーキ、ブラインド警告機能なども備え、スペック全体がアップデートされている。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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