マツダは7月5日、タイの新トランスミッション工場「マツダパワートレインマニュファクチャリング(タイランド)(MPMT)」の建設予定地で、起工式を実施したことを発表した。
式典には、タイ投資委員会のアジャリン副長官、タイ王国工業団地公社のベラポン長官、鹿島建設の中村社長、マツダの金井誠太代表取締役副会長、MPMTの川上英範社長など、約50人の関係者が出席した。
起工式に出席した金井副会長は、「マツダ第2のトランスミッション工場となるMPMTによって、SKYACTIV技術の生産体制が一層強化され、顧客の要望に確実に対応できるようになる。これにより、マツダが今後も成長し続けるとともに、タイの自動車産業の発展に貢献できると考えている」と述べた。
マツダは、2016年3月期までにグローバルの目標販売台数を170万台とし、うち「SKYACTIV」搭載車比率を80%にする見通しを立てており、構造改革プランの一環として、生産体制を強化している。MPMTは、2015年度上半期に稼働する計画で、「SKYACTIV-DRIVE」を年間で約40万基を生産する予定。これにより、グローバルにおける「SKYACTIV技術」のトランスミッションの年間生産能力は、防府工場中関地区のトランスミッション工場と合わせて約154万基となる。