インド初の測位衛星『IRNSS-1A』PSLV-XLロケットでの打ち上げ成功

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現地時間7月1日深夜の打ち上げに成功したPSLV-XLロケットC22号機
  • 現地時間7月1日深夜の打ち上げに成功したPSLV-XLロケットC22号機
  • 打ち上げ前、射場に設置されたPSLV-XLロケットC22号機
  • サティシュ・ダワン宇宙センターに運び込まれたIRNSS-1A
  • 搭載直前のIRNSS-1A

7月2日、インド宇宙研究機関ISROは、PSLVロケットによるインド初の地域測位衛星『IRNSS-1A』打ち上げに成功したと発表した。

インド時間7月1日23時41分、インド南部のアーンドラ・プラデーシュ州シュリーハリコータ、サティシュ・ダワン宇宙センターからPSLV-XLロケットC22号機によって打ち上げられたIRNSS-1Aは、インド地域航法衛星システム(IRNSS)の最初の1機となる静止衛星。重量約1425キログラム、1.5メートル角ほどの大きさ。ルビジウム原子時計を搭載し、東経55度の静止軌道からL5帯、S帯の測位信号を送信する。運用期間は10年間を予定している。

インド地域航法衛星システムは、2015-2016年までに全7機の衛星を打ち上げ、インド国内を中心とした1500キロメートルほどの範囲で衛星測位サービスを提供する予定だ。地域限定航法衛星システムという点では日本の準天頂衛星システムと同じだが、計画当初から7機の自律型システムを予定しており、米GPSなど他の全地球測位衛星システムを必要としない。一般向けの『基準位置サービス(SPS)』と認証ユーザー向けの『限定サービス(RS)』2タイプのサービスを行う。インド国内に地上局15局も整備している。

《秋山 文野》

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