ボーイングは、パリ航空ショーが開催されたこの1週間で、総額660億ドル以上、合計442機の民間航空機の受注と発注コミットメントを獲得したと発表した。
特に次世代737型機、737MAX、787型機、777型機、747-8型機といったボーイングの民間航空機ファミリーの需要が高い。2013年のボーイング民間航空機のネット受注数は692機となった。
航空ショーでボーイングは、単通路機と双通路機での効率性の高い航空機ファミリーに焦点をあてて紹介した。双通路機の787-10型機は、5社から102機の発注を受けた。発注した5社は、エアリース・コーポレーション(30機)、GEキャピタル・エビエーション・サービス(10機)、インターナショナル・エアラインズ・グループ/ブリティッシュ・エアウェイズ(12機)、シンガポール航空(30機)、ユナイテッド航空(20機)。
787-10型機は世界の双通路機路線の90%以上をカバーする性能を持ち、座席数は300~330席。現在、設計を進めており、詳細設計に入る数か月後にはパートナー企業が参画、初号機のデリバリーは2018年の予定。
また、今回のエアショーでは、エア・インディアの787-8型機が初めてデモ飛行し、地上ではカタール航空の787型機を展示した。ボーイングの子会社であるインシツ製の自律型無人機であるスキャンイーグルも米国コラールで、期間中を通して展示した。