宇宙航空研究開発機構(JAXA)は5月30日、ソニックブームを低減した次世代超音速旅客機を開発するための実験(D-SENDプロジェクト)で使用する試験用の機体「S3CM(S-cube Concept Mogel)」を公開した。
「D-SEND」とは、「Drop test for Simplified Evaluation of Non-symmetrically Distributed sonic boom」の略称で、英語で「降下」を意味する「descent」に掛けている。
試験用の機体は今後、スウェーデン国内の実験場に運搬されることとなっており、8月に高度30kmからの投下試験が実施される。S3CMは動力を持たないが、自然落下中にマッハ1.3を超え、この際に発生するソニックブームの計測を行う。