【メルセデスベンツ E350 ブルーテック ステーションワゴン 試乗】S124の面影が蘇る…島崎七生人

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メルセデスベンツ E350 ブルーテック ステーションワゴン
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まだ「ミディアムクラス」と呼ばれた初期の頃からのエステートモデル、S124。ふと、あのクルマの面影が蘇ったような気がした。

試乗車はメルセデスベンツの新型『E350 ブルーテック(BlueTEC) ステーションワゴン』。外観で、フロントマスクの変更以上に、何かプレーンになった気がする…と思い判明したのは、リヤドアからホイールアーチにかけて従来はあったあの余分な跳ね上がるプレスラインが、何でもない真っすぐなラインに変更されたこと。

セダンもそうだが、ワゴンでは一層シンプルな見え方になり、このほうがずっと好ましい、と思った。

“アバンギャルド顔”だからノーズ先端にマスコットこそ付かないが、ゆったりとした走りっぷりは、このクルマらしいもの。搭載する3リットルのV6ディーゼルターボは、252ps/63.2kg-mと圧倒的に豊かなトルクを発揮するユニットだ。なのでアクセルワークでいとも自在に思い通りの加・減速がコントロールできるのが美点。メルセデス・ベンツはカプセル構造でエンジンを閉じこめるのは得意だが、車内、車外ともにエンジン音が巧みに減衰されているのもさすがだ。乗り味もワゴンながら剛性感の高いボディに支えられ、しっかりと心地いい。

確認が正しければ、ベースのE250以外、もはや全車に本革シートが標準のよう。だがこのクルマに限ってはファブリックシートの、より道具感覚で使える(乗れる)仕様が用意されてもいいのでは?とも思う。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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