国土交通省航空局は6月6日、ジェイエアとアイベックスエアラインズに対し、ボンバルディア式CL-600-2B19型機のエンジン一斉点検を行うよう指示した。
今年5月6日に大阪国際空港で、ジェイエアが運航するボンバルディア機の第2エンジンに煤の付着と加熱による変色が確認された重大インシデントがあり、運輸安全委員会が調査した結果、エンジンのフューエルマニホールドとフューエルインジェクターを連結するためのカップリングナットの周囲から燃料漏れが発見され、さらにナットに緩みがあることが確認され、ナットを規定トルクで締め付けたところ、燃料漏れは確認されなくなった。
2社に対し航空局は、同型機のエンジンの当該ナット18個すべての損傷や緩みの有無などを至急点検するよう求めた。
同局はこのほか、エンジンの整備を行ったIHIに対し、整備記録の確認などエンジン整備作業に関する必要な調査を指示した。