パシフィコ横浜で開催された「人とくるまのテクノロジー展2013」。アフターマーケット向けパーツなどで知られるHKSは、新しい取り組みとして天然ガス事業を紹介、トラック向け天然ガスエンジンや商用車向けバイフューエルシステムなどを展示した。
エッチ・ケー・エス営業部開発営業課の早川高裕氏は「ガス事業に関しては、約10年前から基礎研究を開始して、ガソリンと天然ガスで走るバイフューエルシステムやトラック用の天然ガスエンジンの開発・販売しています」と展示内容を紹介。
ブースに展示されていたバイフューエルシステムは、『プロボックス』や『ハイエース』といった既存のガソリン商用車を改造して、天然ガスとガソリンを併せて使用することを可能するコンバージョンキットとなる。
早川氏は「天然ガスに関しては、ガソリン価格が140~150円/リットルであるのに対して、天然ガスが100円~110円/立方メートルで販売されていますので、コスト削減の一つとして導入していただくメリットがあります。あと、ガソリン車と比べ約20%のCO2削減になりますし、排気ガスに関してもニオイもなく、環境面でのメリットも感じて頂けると思います」と説明する。
また、天然ガスに対する注目については「現状、システムの価格が高いこともありまして、ガス会社の営業車や工事車両といったところで、使ってもらっているのが主になります。これから日本に入ってくる天然ガスの量が増え、価格が下がってくる可能性もあります。ガソリンと天然ガスの価格差が、およそ2倍になってくると普及の時期を迎えるのかなと感じています」と話した。