【フィアット 500ツインエア・ラウンジ 試乗】アイボリーより汚れ知らずの黒内装…島崎七生人

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フィアット 500ツインエア・ラウンジ
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試乗車は2013年2月登録の最新の個体。現在の『フィアット500』の主力であるツインエアの上級グレード「ラウンジ」だ。

新しいのは“黒内装”だという点。「スポーツ」以外にも最近になり設定されたもので、ステアリング、メーターバイザー、ラジオ&空調パネル部分がブラックに。初期型を暫く愛用していた筆者としては、アイボリー内装こそオリジナルだと強く思いつつ、とくにステアリングホイールは、長期使用で薄汚れた感じにならないのはブラックだろうとは考える。

シートもデザインと極上の座り心地はもともとの「ラウンジ」のそれで、スポーツシート以外で表皮がブラックなのが初。従来のラウンジの、ブラックまたは紺の明るいグレンチェックに較べ、飲み物等のシミが目立ちにくそうではある。スピードメーターの文字盤は“ホワイト”を踏襲している。

ツインエアの走りはこれまでどおり。初期型に較べ、僅かにパワーとトルクの出方と、デュアロジック(自動クラッチ)の変速が、幾分かスムーズになったか?と思える程度。また15インチタイヤを履く足回りも、初期の『500』に較べると、ツインエア以降(または『500c』以降)の、だいぶ落ち着いた乗り心地が、最新モデルでも踏襲されている。

いずれにしろ(個人所有経験があるので贔屓目に見てしまうが)、相変わらず愛くるしく、生活スタイルを楽しげにしてくれる実用コンパクトカーという魅力はまったく色褪せない。ずっとこのまま作り続けて欲しいとさえ思う。 

■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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