欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは5月16日、中国湖南省長沙に建設する新工場の起工式を行った。
この新工場は、フォルクスワーゲンと上海汽車の中国合弁、上海フォルクスワーゲンの生産拠点。プレス工場や塗装工場、最終組み立てラインを備える一貫工場となり、2015年に操業を開始し、年産能力はおよそ30万台を見込む。
今回の新工場建設は、2015年までにフォルクスワーゲンが、中国合弁2社との間で総額98億ユーロ(約1兆2900億円)を投資する計画の一環。長沙工場は2013年から2014年にかけて、フォルクスワーゲンが中国に建設する7工場のひとつとなる。
フォルクスワーゲンの2012年の中国新車販売台数は281万台。前年比は24.5%増と大きく伸びた。
フォルクスワーゲングループの中国担当、ヨッヘム・ハイツマン取締役は、「2018年までに中国での生産能力を年間400万台へ引き上げ、需要に応えていく」とコメントしている。