秩父鉄道3月期決算、電力料金値上げの影響で鉄道事業が営業赤字

鉄道 企業動向

秩父鉄道が発表した2013年3月期の連結決算は、営業利益が前年同期比35.7%減の1億3900万円と大幅減益となった。

営業収益は同1.5%減の55億1200万円と微減だった。

鉄道事業はSL関連の収入が運休の影響により減少したものの、前年度に比べ旅客人員、旅客収入は増加した。貨物収入は、安定したセメント需要が継続、年間を通して堅調に推移したが、セメント工場の定期修理期間の繰上げにより貨物列車の運休があったため減少した。

収益では、電力料金値上げなどの影響で、鉄道事業が営業赤字となったことなどから、経常利益は同41.4%減の1億0800万円と大幅減益となった。当期純利益は同51.2%減の8900万円とほぼ半減した。

今期は、沿線自治体や同業他社・観光施設などと連携して、沿線の観光開発と旅客誘致を図るほか、経費削減や設備の形成・運用・保全の効率化を図る。これによって通期業績見通しは売上高が同1.6%増の56億円、営業利益が同7.9%増の1億5000万円、経常利益が同1.9%増の1億1000万円、純利益が同12.4%増の1億円と増収増益を予想する。

《レスポンス編集部》

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