コスモ石油が14日発表した2013年3月期通期連結決算は、売上高が前期比1.8%増の3兆1666億円と増収だったが、最終赤字は858億円に拡大(前期は90億円)、2期連続の赤字となった。
円安による販売価格の上昇と電力向けC重油の販売増加などにより、売上高は増加したが、製品市況は低調だったため収益は悪化。営業利益は同17.5%減の524億円、経常利益は同21.1%減の484億円だった。
今期の業績予想は、千葉製油所の全面復旧に伴い、代替供給コストの負担が減少することに加え、製品輸出が増加することなどを見込み、連結売上高が前期比12.1%増の3兆5500億円、営業利益が同22.1%増の640億円、経常利益が同25.9%増の610億円、最終損益は160億円の黒字となる見通し。