ボルボ・カー・ジャパンから発売された『V40クロスカントリー』は、V40シリーズ唯一のAWDを搭載し、舗装路はもとより、悪路走破性も向上させているという。
スペックを見ると、全高は標準のV40と比較し30mm高くなり1470mmとなった。また、シートポジションも30mm高くなっているが、最低地上高では145mmと標準車より10mmしか高くなっていない。その理由について、同社マーケティング部プロダクトマーケティンググループの青山健氏は、AWD(四輪駆動システム)を搭載したためだとする。「(AWD搭載により)サブフレームが低くなり、アンダーカバーが低くなった結果、最大地上高を計るポイントが20mm下がってしまい、データ上の最低地上高の差が10mmとなったのです」
この四輪駆動システムは、他の大型ボルボ車に採用しているものと同じ、第5世代のHaldexを採用している。青山氏によると、この四駆システムを搭載するにあたって、アーム類の取り付け位置の変更や、専用部品の採用などでリアサスペンション周りは大幅に改良が加えられたとする。さらにフロントにおいても、軸受け部分やブッシュ類を専用とすることで、車高を上げることに成功したという。
これらに伴い、ブレーキは通常のV40よりもより大型化(300mmから320mmへ)。ホイールは17インチのブラッククロームを標準で採用されている。