川崎汽船3月期決算、コンテナ船の運賃改定などの効果で黒字転換

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川崎汽船が発表した2013年3月期の連結決算は、営業利益が149億円と黒字に転換した。前年同期は406億円の赤字だった。

売上高は同16.7%増の1兆1347億円と大幅増収となった。

コンテナ船市況は船腹需給に大きな変化は無かったが、コンテナ船各社の運賃修復の取り組みで改善した。自動車船事業は完成車の荷動きが、日本発欧州向けで減少したが全体では堅調に推移した。

ドライバルク市況は、新造船の大量竣工による供給圧力が強まったほか、中国を始めとする世界経済の成長鈍化で市況は低調だった。

収益ではコンテナ船事業、海洋資源開発・重量物船事業が黒字化したことなどから経常利益は286億円の黒字に転換した。当期純利益は107億円の黒字だった。

今期の通期連結業績見通しは、売上高が同2.2%増の1兆1600億円、営業利益が同108.2%増の310億円、経常利益が同12.6%減の250億円、当期純利益が同21.8%増の130億円となる見通し。

《レスポンス編集部》

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