全日本空輸(ANA)ホールディングスが発表した2013年3月期の連結決算は、経常利益が前年同期比12.4%増の770億円と過去最高益になった。
売上高は同5.1%増の1兆4836億円と増収だった。
国内線旅客は、ビジネス需要、プレジャー需要ともに堅調に推移し、ボーイング787型機の運航停止による影響があったものの、国内線旅客数は4108万人、同5.3%増、収入は6659億円、同2.2%増となった。
国際線旅客は、1月16日以降、787型機の運航を停止していることに伴って一部路線を欠航したが、ビジネス需要は堅調に推移し、プレジャー需要についても特に旧盆期間や年末年始期間を中心に堅調に推移した。結果、国際線旅客数は627万人、同6.7%増となり、収入は3483億円、同8.8%増となった。
航空運送事業のその他収入で、受託ハンドリング収入で増収となったことに加えて、エアアジア・ジャパンの収入を計上したことなどから収入は1829億円、同12.3%増となった。
営業利益は増収の効果もあって同7.0%増の1038億円と過去最高だった。当期純利益は同53.1%増の431億円だった。
今期の通期業績見通しは、売上高が同8.5%増の1兆6100億円を予想。営業利益は同5.9%増の1100億円、経常利益が同3.9%増の800億円、当期純利益が同4.3%増の450億円となる見通し。