米国の薄板状フィルムメーカーのダンモアは22日、自社製の積層断熱素材を使用したシグナス補給船を搭載した「アンタレス」ロケットの打ち上げ成功を発表した。
オービタル・サイエンシズの「アンタレス」ロケットは、国際宇宙ステーション(ISS)へ補給物資を運搬する商業軌道輸送サービスのテスト飛行として、ヴァージニア州のワロップス飛行施設から打ち上げられた。
ダンモアの積層断熱素材は、シグナス補給船の貨物室と制御モジュールに組み込まれていて、宇宙空間の高熱と放射線から補給物資を防護する。
ダンモアの高性能素材は、ハッブル宇宙望遠鏡、ISS、NASAの科学研究、火星探査機キュリオシティ等でも利用されている。
「オービタル・サイエンシズへの素材供給はダンモアの存在感を示すことになる」とダン・サリバン営業部長は語っている。ダンモアは、30年にも及ぶ宇宙船素材生産の経験を有していて、宇宙旅行分野への進出を目指す企業との取引を増やしたい考えだ。