ホンダは、埼玉製作所寄居工場(埼玉県大里郡)の今年7月稼動に先立ち、寄居工場建設に関わる環境への取り組みを公開した。
ホンダは、自前の再生可能エネルギー技術により、電気を作る段階からクルマが走行する時までのWell-to-WheelでCO2排出量「ゼロ」、エネルギーマネジメント技術によるエネルギーリスク「ゼロ」、リデュース・リユース・リサイクルの3Rで廃棄物「ゼロ」を目指す。
寄居工場は、年間25万台の生産能力を持つ四輪完成車工場。グローバルオペレーションの進化に向け、最先端の生産技術と高効率の生産体質を構築、マザー工場として世界をリードする役割を担う。
また、革新技術を投入した世界トップクラスの省エネルギー工場として、人と環境に配慮した「最も環境負荷の小さい製品を最も環境負荷の小さい工場で作り出す」ことを目指す。
具体的には、エネルギーの使用状況や設備の運転状態を監視し、目標管理や異常リスクの対策を行うことができるエネルギー管理システム「FEMS(ファクトリーエネルギーマネージメントシステム)」を導入し、エネルギーの安定供給やCO2低減に活用。また、敷地面積の30%(約28万平方m)の緑地に約1.6万平方mのビオトープを設置するなど、さまざまな取り組みを行なう。