ユーロコプタージャパンは、ユーロコプター製ヘリコプター「AS350B3e」1機を東邦航空へ納入したと発表した。
AS350B3eは、物資輸送や人員輸送を始めとする多目的ヘリコプターとして5月上旬から運航される予定。
東邦航空に納入した機体は、AS350シリーズとして日本で初めてフライト・データ・モニタリングシステム「ビジョン1000」を標準装備した。このビジョン1000は今後納入されるAS350B3e全てに標準装備される予定。
東邦航空は現在、ユーロコプター製ヘリコプター合計24機を使って運航している。これらの機体は、ドクターヘリ、山岳救助、物資輸送、報道取材、航空緑化などの幅広い任務で活用されている。現在運航されている11機のAS350シリーズに加え、今回最新型のAS350B3eが1機加わった。
この機体には、物資輸送のため重量1400kgのカーゴスリングを装備する。
ユーロコプタージャパンのステファン・ジヌー社長は「東邦航空には、1961年に日本で初めてのフランス製ヘリコプターとなる弊社の機体を採用して以来、50年以上にわたり弊社製品を愛用頂いている。また、350シリーズの初号機であるAS350B型を日本で初めて採用したのも東邦航空で、常に日本における新型機を選定され、長年にわたりユーロコプター機を運航頂いている」と述べている。
AS350B3eは、350シリーズで性能強化した機体の一種で、ターボメカの新型アリエル2Dターボシャフトエンジン、新世代FADEC(フル・オーソリティ・デジタル・エンジン・コントロール)、エンジンデータレコーダを採用した。直接整備費の低減や、整備間隔の延長により就航率向上が図れる。
また、新しい内装のデザインにより、新型内装パネルや高品質で快適なシートに改良している。国内では100機以上のエキュレイユファミリーが物資輸送、人員輸送、報道取材、写真撮影、薬剤散布の他、個人やVIP輸送機としても幅広い用途で活用されている。