外為市場でリンギは10日、1米ドル=3.03リンギと3カ月ぶりの高水準を回復した。
金融大手CIMBの外為ストラテジスト、スレシュ・ラマナサン氏は、総選挙をめぐる不透明要素(下院解散、選挙日程)が一掃されたためとの見解を示した。この先、最もリンギの動きを左右するのは選挙結果だという。
同日は株式市場も活気を呈し、代表的株価指数は過去最高を更新した。通信、銀行など指数構成銘柄が主に買われた。
ソシエテ・ジェネラルの通貨ストラテジスト、チョン氏は「年初以来、総選挙の懸念から株式、リンギ相場が低迷した。しかし懸念は行きすぎとわれわれは見ていた」とコメントした。
実際、債券市場へは外国資金が流入しており、1月のイスラム式国債の外国人保有高は22億3000万リンギと前年同月の4.5倍。従来型を含めた国債の外国人保有高は1320億リンギで、発行残高の45%。