上信電鉄は、GW5月3日、電気機関車『デキ』牽引による「ファンタジー号」を高崎駅~下仁田駅間において運行する。
下仁田駅では、おでん食べ放題、デキ&保守用車乗車体験、撮影会、車内でのビンゴゲームなどのアトラクションが催される。
主役となる電気機関車『デキ』は、凸形の車体をもって「上州のシーラカンス」の愛称で呼ばれて、上信電鉄の名物となっており、1924年、電化直前にドイツのシーメンスシュッケルト社から3両が購入され、わが国で最も古い電気機関車として活躍してきた。
『デキ』は、全長9.18m、幅2.6m、高さ3.87m、重さは34.5tで、50kwの動力を4台登載し、セメント、石灰石などを輸送してきた。貨物営業廃止に伴い、1994年年9月23日の運転を最後に引退し、その後は工事列車、イベント列車として運行してきた。
1986年度にはエバーグリーン賞(鉄道友の会)を受賞、また、鉄道愛好家のあいだで人気が高く、合格祈願列車やふるさと音楽列車など各種イベントにも活躍した。
なお、「デキ2号」は沿線の富岡市に寄贈され、もみじ平総合公園内に展示されている。