【VW ザ・ビートル カブリオレ 試乗】女性でも開放感を享受できる…竹岡圭

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VW ザ・ビートル カブリオレ
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  • ザ・ビートル カブリオレ 発表会
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女の子はオープンカーが好き。これ紛れもない事実です。でもオープンカー、見るのは好きだけど、乗るのはあまり好きじゃないとか、たまーに乗るならいいんだけど、毎日はちょっとね…という子も意外と多い。あとは、自分でオープンカー所有してても、屋根はほぼ開けないとか…。

というのも、オープンカーはまず日焼けします。まぁこれは致し方ないし、なんとか対処できるとして、風の巻き込みだけは防ぎようがないんですよ。この風の巻き込みがヒドイオープンカーは、ただただツライだけなんですよね。シートヒーターがあろうが、エアコンがガンガンに効こうが、あまりにも風が巻き込めば、髪の毛はグチャグチャ、お化粧はメチャクチャ、これで雨でも降ろうものなら…水も滴るイイオンナとはおよそ遠い、最悪の状況が出来上がりです。

とはいえ、最近は風の巻き込みを極力抑えるデザインや、ウインドウディフレクターの装着、さらには走行中でもルーフの開閉ができる機構なんていうのが盛り込まれ、ずいぶんと快適に乗れるものが多くなってきました。そして『ザ・ビートル』カブリオレも然りだったんです!

最近のクルマの中では、Aピラーが立てられたデザインなので、運転席の頭上も開放感があるのが、まずオープンカーらしさを感じられていいところですね。ここのところ、空力の関係上、運転席で特に前目の小柄な女性のポジションだと、まったく開放感が感じられないものが増えてきたんですが、この空間がまず嬉しいポイントと言っていいでしょう。だって、せっかくのオープンカーなんですから。

そして4枚の窓を立てておけば、風の巻き込みも言うほど気にならなかったんです!

正直なところ、デザイン的にもっとヤバイ…かな?と構えていたのですが、意外と平気なのでかえって拍子抜けしたくらい。ちなみに後席は…、先代よりはマシですが、結構ツライので覚悟して乗ってください。空間的にも広いとは言えません…。

さて、ザ・ビートルカブリオレと言えば、特徴的なのはルーフの畳み方ですよね。これ日本はOKなんですけど、国によってはこの折りたたんだルーフの上に、カバーを掛けなきゃいけない国もあるんだとか…(カバーは標準装備されています)。その場合、時速50kmまでの走行中、開くのに9.5秒、閉じるのに11秒と素早く対応できるこのルーフの意味が…半減。日本に住んでてよかったと思えた瞬間でした。

あっそうそう!もうひとつ!1.2リッターターボのダウンサイジングエンジンとは思えないほど、力強さも満点です。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

竹岡圭|モータージャーナリスト・タレント
「クルマ&カーライフを楽しもう!」「クルマとエコと生活と」をモットー&テーマに、自動車専門誌を中心に、女性誌、TV、新聞、ウェブなどさまざまな媒体で、「世界中で書いて・喋って・走って」活躍する女性モータージャーナリスト。ラジオのパーソナリティ、TVのワイドショーやバラエティ番組にも出演する。インプレッションのほか、チャイルドシートやカーグッズ、クルマ旅行など、カーライフ全般を女性の視点からレポートする。国や都道府県、高速道路会社等の審議会や委員会の委員を兼任。自動車大学校の特別講師も務める。モータースポーツでは、ドライバーとして耐久レースやラリーレイドなど数々のレースに参戦する。日本自動車ジャーナリスト協会(A.J.A.J.)理事、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。

《竹岡圭》

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