クアラルンプール・シティ・センター(KLCC)の開発を手掛けるKLCCプロパティ・ホールディングスは、5月上旬をめどに上場を予定しているKLCC不動産投資信託(REIT)の再編を行う。アジアにおける最大規模のREITとなることを目指す。
再編は3段階に分けて行われ、第1段階ではKLCC REITは「ペトロナス・ツインタワー」を所有するミッドシティ・リソーシズ社の残余株49%をKLCCホールディングスから28.6億リンギで買収する。第2段階では、「ツインタワー」、「メナラ・エクソン・モービル」、「メナラ3ペトロナス」の3物件をKLCC REITの資産に加える。第3段階では、KLCCプロパティの株をKLCC REITに組み込み、これらを一体化してブルサ・マレーシア(マレーシア証券取引所)に上場する。再編は5月上旬の完了が見込まれている。
KLCC REITは再編後、KLCCPステープルド・グループに改称され、マレーシアで初めてのシャリア(イスラム法)に基づいたステープルドREITとなる。再編により総資産額は150億リンギ以上となり、国内第2位のサンウェイREITの3倍以上の資産規模となる。