川崎重工、エンブラエル170/190向け動翼の累計出荷が1000機を達成

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川崎重工、エンブラエル170/190向け動翼の出荷1000機目
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川崎重工業は4月5日、エンブラエル向けに「エンブラエル170/190シリーズ」の1000号機用動翼を出荷したと発表した。

170/190シリーズは、ブラジルの航空機メーカーであるエンブラエルが開発した70~120席リージョナルジェット機。同シリーズは、広い室内空間と取り回しの良さから、世界各国の主要エアライン、LCC(格安航空会社)、チャーター機としても広く使用されている。2012年末現在で、世界42カ国、65の航空会社が908機を運航している。

日本国内でもジェイエア、富士ドリームエアラインズによって18機が運航されている。

川崎重工は1999年から、リスクシェアリングパートナーとして170/190シリーズの開発に参加し、170/175の中央翼、主翼前縁、主翼後縁、動翼、エンジン結合部の設計・製造を、190/195の中央翼と主翼全体の設計・製造を担当した。

現在、170/190シリーズの主翼構成品のうち、高い技術的水準が要求される複合材製動翼を中心に製造している。動翼の材料には、川崎重工が開発した炭素繊維複合材「KMS-6115」を使用することで軽量化を図っている。

川崎重工は引き続き高品質な製品の提供を通じて、エンブラエルのプログラムに貢献しながら民間航空機事業の拡大を図る方針だ。

《レスポンス編集部》

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