日野自動車は、東京都八王子市にあるトラック・バスミュージアム「日野オートプラザ」をリニューアルしてオープンした。
「日野オートプラザ」は1996年に開館し、日野のものづくりの足跡を紹介する施設として、自動車愛好家や地域住民を始め、多くの来場者がある。今回、同社創立70周年を機に開館以来初となる本格的な改装を行った。
時代の移り変わりとともに進化してきた日野のトラック・バスの展示を通じて、人々の暮らしを支える商用車について理解を深めてもらうための施設に生まれ変わったとしている。
今回の改装で、館内には精巧なジオラマと、10分の1サイズの車両模型で、開館当時の様子を再現した。
日本のトラック輸送・バス輸送の歴史を、当時のトピックとあわせて振り返る年表も展示し、日野の歩みを紹介するとともに、社会の発展とともに、市民生活を支えてきたトラック・バスの活躍ぶりを感じてもらえるようにした。
また、子ども向けに180cm四方の大きな「トミカタウン」(タカラトミー社製)も設置し、「はたらくクルマ」が街中で活躍する様子を楽しんでもらう。最新技術の映像展示も新たに導入、安全性能シミュレーターなどとともに、トラック・バスの最新技術や将来像も紹介する。
屋内外の展示スペースには、初の国産量産トラック「TGE-A型トラック」(レプリカ)や、日野のルーツでもある航空機、自動車用エンジン、日野が開発・製造した唯一の乗用車日野『コンテッサ』、日野車のタフさを体現するダカールラリー参戦車など、日野のものづくり精神を象徴する車を展示する。昔懐かしいボンネットバスには、実際に乗ることもできる。今後はHIMR(ハイエムアール)ディーゼル電気ハイブリッドバスも展示する予定。