バンコクモーターショー13で鮮明に現れたのは、タイで取り組みが進むエコカープロジェクトの着実な進展と、それに伴う日系メーカーの激しい市場競争だ。
エコカープロジェクトに関しては、日産、ホンダが好調なスタートから市場をリード。『マーチ』『ブリオ』の躍進がそれにあたる。加えて三菱自動車も『ミラージュ』で本格参戦している。
タイ自動車市場の販売シェアでトップを走るトヨタ、ピックアップトラックで大きなシェアを確保しているいすゞを、日産、ホンダ、三菱が激しく追う格好。これに続くのがシボレー、フォードの米国勢。
フォードは2012年、小型乗用車を3万3980台、1トンピックアップトラックを1万9745台販売。SUV、PPVが1140台となり合計販売台数は5万4865台、2011年は2万9200台であったため、約2万5000台の上乗せと大きく成長している。しかし、日系メーカーの販売台数の積み上げは、フォードのそれを上回る勢いであり、タイ市場では日系メーカーに水をあけられている格好だ。