トヨタ自動車は3月27日、本社工場内に竣工したばかりの「パワートレーン共同開発棟」を報道陣に初公開した。4月の機構改革で発足する「ユニットセンター」の開発を担う中核拠点となる。
共同開発棟は12階建て、延べ床面積約10万平方メートルの規模。エンジンやミッションなどのユニット開発をスピィーディに進めるため、研究・開発と生産技術の担当エンジニアが一堂に介して仕事ができるようにした。
技術部門を担当する加藤光久副社長は、「もっといいクルマづくりには、もっといいパワートレーンづくりが喫緊の課題になっている」としたうえで、共同開発棟の稼働により「大幅な効率化が可能になる」と述べた。
研究・開発と生産技術のエンジニアが共同で従事する場所は3フロア用意されている。ここでは個人の席はなく、自由に関係者が集まって執務できる「フリーアドレス」化を導入した。フル稼働時には約2800人が、この共同棟に従事する。