川崎重工、台湾電力の発電所向けに空気浮上式コンベヤ6基を受注

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川崎重工業は、台湾電力林口発電所に設置される空気浮上式コンベヤ(FDC)を6基、台湾の中国鋼鉄機械から受注したと発表した。

中国鋼鉄機械は、台湾の中国鋼鉄の子会社で、同発電所向け石炭搬送設備工事の一部を請け負っている。台湾電力がFDCを採用するのは初めて。

今回受注したFDCは、現在建設中の台湾電力林口発電所で使用される石炭を、港から発電所内のボイラまで搬送する全長約4kmの設備で、搬送能力1時間当たり2000トンのライン2基と、4400トンのライン4基で構成する。

納期は2015年の予定で、発電所全体の工事完了は2016年の予定。

川崎重工が開発したFDCは、従来型に比べローラレスのため、低騒音・低振動・高速輸送が可能で、完全な密閉構造であるため粉塵飛散がなく、環境にも対応している。これまで日本、韓国、中国、イタリアの発電所、製鉄所、セメント工場、化学工場向けを中心に200基を越える納入実績があり、台湾では2003年に納入した中国鋼鉄向けに続く2件目の案件となる。

台湾では、林口発電所に加え大林発電所の建設も進行中で、深澳、台中でも石炭発電所の建設計画があるなど、今後もFDCの需要が見込まれる。川崎重工は今後も国内外でFDCの営業展開を積極的に推進して事業の拡大を図る。

《レスポンス編集部》

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