昭和シェル石油は、安定的、効率的な原油調達と石油製品供給体制を構築するため、東燃ゼネラル石油と提携することで基本合意した。
両社は、精製・供給部門の協業として川崎地区製油所での原料の融通拡大、原油船の共同運航のほか、流通部門の協業として油槽所の共同運営、製品転送・交換(輸出入を含む)で協力することを検討する。
両社はこれまでも川崎地区で昭和シェル石油の子会社である東亜石油の京浜製油所と、隣接する東燃ゼネラル石油の川崎工場との間につながるパイプラインを経由した原料の融通や、各製油所、油槽所での石油製品の融通を行ってきた。今回の基本合意は、現在の協業関係の拡大を目指すもの。
JX日鉱日石エネルギーと出光興産も提携するなど、国内の石油市場が減少する中で、石油元売り業界の再編が加速している。