独BASF社は、同社のプラスチック製エンジンサポートが、メルセデスベンツ新型GLクラスの6気筒ディーゼルエンジンに、世界で初めて採用されたと発表した。
エンジンサポートは、エンジンマウントとともにエンジンを支える重要部品。エンジン重量の負荷が持続的にかかる上に、エンジントルク全体を吸収する必要があり、これまではアルミニウムで作られてきた。
衝撃に耐えることが求められる環境において、アルミを代替するにはプラスチックは厳しい機械的要件を満たす必要がある。今回、BASFが採用した高強度特殊ポリアミドUltramid A3WG10 CRはアルミと同等の耐荷重性能を持つほか、優れた防音特性を持つ。プラスチック特有の減衰挙動により、バランスのとれたエンジンサウンドにも貢献する。
また、熱伝導がアルミに比べて非常に少ないこともプラスチック製サポートのメリット。天然ゴム製のエンジンマウントをエンジンの熱から守り、マウントの長寿命化を実現するほか、環境面でもアルミ製に比べ30%以上軽く、CO2排出量削減に貢献する。