製品のクラッシュ、誤作動、脆弱性などのソフトウェア不具合を自動検出する開発テストソリューションを提供するコベリティは、3月13日から15日にかけて開催される「国際自動車通信技術展」(ATTT13)に出展する。
今回のATTTでの出展では、コベリティ主要製品のうち車載機器ソフトウェア開発で定評のある Coverity Quality Advisor(旧Coverity Static Analysis、Prevent)、Coverity Policy Manager、そして新製品である Coverity Test Advisor を紹介する。主な顧客事例としては、三菱電機・三田製作所があり、カーナビゲーションシステムの開発で採用されているという。
Coverity Quality Advisor は、車載機器ソフトウェアに内在する不具合を高精度・高速な静的解析エンジンを用いて検出。検出された不具合の管理機能には、不具合発生の根本原因を発見しやすいユーザ・インタフェース、派生開発における不具合の拡散をつきとめる不具合マッピング機能などを備え、不具合検出から管理、解決にいたるまでのトータルな開発ワークフローをサポートする。
また、Coverity Policy Manager は、各コンプライアンスの遵守で必須となる継続的なコード品質メトリクスの収集と、品質活動を支えるためのポリシー管理を備えたデータウェアハウス。Coverity Policy Manager は、複数の組織、プロジェクトで運用されている Coverity Quality Advisor(および Test Advisor、Security Advisor)から静的解析エンジンが解析した結果を収集しモニタリングする。
すべてのデータは自動で生成されそして収集されるため、属人的でない、完全に比較可能な客観的なソフトウェアの品質評価が可能。収集したメトリクスは、各組織・プロジェクト・システムコンポーネントなど自由なレベルで比較が行えるため、ポリシー(メトリクスの指標値や閾値)を設けることで、アラートの表示、リソースの投入などの意思決定に役立てることができるという。
そして、Coverity Test Advisor は、
1. 単体テスト実行のカバレッジ情報
2.構成管理システムからのコード変更情報
3.コード変更に影響をうける他のコードの情報(自動的に解析)
という3つの情報をもとに、テストポリシーに違反した箇所を組織・プロジェクト内で共有するためのソリューション。テストポリシーとしては、「変更のないレガシーコードを除き、少なくとも、結合テスト以降で変更されたコードとその影響をうけるコードのコードカバレッジが100%を維持すること」というように自由に設定することができるという。
ATTTの同社展示ブースでは、各製品のデモも確認できるほか担当者による詳細な説明にも対応するという。