サノヤス造船、木材チップ運搬船「ドラゴン・スカイ」を引き渡し

船舶 企業動向
サノヤス造船、木材チップ運搬船を引き渡し
  • サノヤス造船、木材チップ運搬船を引き渡し

サノヤス造船は、オーシャン・ウッドランド・シッピング向け430万キュービックフィート型木材チップ運搬船「ドラゴン・スカイ」の命名・引渡式を水島製造所で実施した。

新造船は、サノヤス造船が開発した貨物艙容積430万キュービックフィート(約12万1000立方メートル)型、幅広浅喫水の木材チップ運搬船。木材チップ運搬船としては世界最大級の貨物艙容積を持ち、新たに燃料タンク防護規制と国際海事機構が定めたバラストタンク塗装基準を適用した最初の船型となる。

中央部には6つの貨物艙を配置し、後部に居住区と機関室を設けた平甲板船尾機関型で、貨物艙は木材チップを効率良く積載、揚荷できるよう骨材配置を工夫した。積載する木材チップは、比重が軽いため大きな貨物艙容積を必要とし、同程度の積載重量の撒積貨物船に比べ、船の深さが深い船型となっている。

また、省エネルギー対策として低回転・大直径プロペラに加え、サノヤス造船が独自に開発したシンプルな平板構造で費用対効果の高いSTF(サノヤスタンデムフィン)を装備し、推進効率の向上、低燃費化を実現した。

荷役装置は975t/h型チップアンローダー装置を装備しており、クレーン3基、ホッパー4基を貨物艙ハッチ間に、メインベルトコンベアを貨物甲板全長に渡り配置する。船首部分には陸上施設へ木材チップを運び出すシャトルコンベアも配置している。これらの装置には木材チップの揚荷を迅速、安全に行えるよう配慮した。

各貨物艙には油圧駆動によるフォールディングタイプのハッチカバーを装備する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

編集部おすすめのニュース

教えて!はじめてEV