日本郵船は、日本~タイ~インド西岸航路(HLSサービス)を改編すると発表した。
今回の改編は、東南アジアと西アジアの成長を牽引するタイ、インド/パキスタンへのサービスを強化、顧客ニーズに対応したネットワークを提供する。
現行のHLSサービスは、2900TEU型6隻を使って42日ラウンドを、ウィークリーサービスで運航している。寄港地は、東京~清水~御前崎~名古屋~神戸~基隆~レムチャバン~シンガポール~コロンボ~ピパバブ~ナバシェバ~コロンボ~シンガポール~レムチャバン~基隆~東京となっている。
これを日本~タイを結ぶLNSサービスとタイ~インドを結ぶ新HLSサービスという2つの新しいシャトルサービスに分割する。
LNSサービスは寄港地は東京~清水~名古屋~神戸~ホーチミン~レムチャバン~ホーチミン~東京。21日ラウンドで1700TEU型3隻でウィークリーサービスを提供する。東京寄港船は3月27日から開始する。
また、新HLSサービスは現在、コロンボ経由のトランシップで対応しているカラチ港への直接寄港を開始する。新HLSサービスの寄港地はレムチャバン~シンガポール~ピパバブ~カラチ~ナバシェバ~コロンボ~ポートケラン~シンガポール~レムチャバンの28日ラウンド。2900TEU型4隻を使ってウィークリーサービスを提供する。4月7日のレムチャバン寄港船から開始する。
同社では今回のHLSサービス改編で、スケジュールの安定性を強化、日系荷主を中心に急増しているタイ、インド/パキスタン間の輸送需要に対応する。日本~インド/パキスタン貨物については、シンガポールでのトランシップで対応する。
LNSサービスでカバーする日本~タイ間に関しては、引き続きサービスを維持する。また、ホーチミン港をLNSサービスの往復航で寄港するため、日本~ホーチミン間のトランジットタイムは改善される。