佐渡汽船が発表した2012年12月期の連結決算は、営業利益が前年同期比14.5%減の4億3100万円と減益だった。
売上高は同1.1%増の117億1200万円と増収だった。全航路の輸送実績は、旅客輸送人員が同3.9%増の169万0656人、自動車航送換算台数が同3.2%減の23万4017台、貨物輸送トン数が同13.7%減の11万7076トンとなった。
旅客部門の輸送実績は、例年に比べて積雪が多かったことから、旅客の活発な動きが見られなかったものの、前年の東日本大震災による減少の反動もあって好調に推移した。
自動車航送部門では、バスの輸送台数は、団体客が増加したことに連動し、累計で同16.7%増となった。トラックも同4.0%減となった。乗用車は直江津航路が特別割引運賃の効果があったものの、新潟航路が不振で、全体は同2.3%減だった。
貨物部門は、日本海内航汽船からの受託荷物の減少や輸送ルートの変更に伴う米の輸送トン数が減少したことにより、輸送トン数は同13.7%の減少となった。
経常利益は同2.4%増の4億1500万円となった。当期純利益は同30.5%増の3億6600万円となった。
今期の業績見通しは売上高が同3.1%増の120億6900万円と増収を見込む。収益では営業利益が同27.1%減の3億1400万円、経常利益が同33.4%減の2億7600万円、当期純利益が同40.6%減の2億1700万円と増収減益の見通し。