パナソニックグループ エナジー社は、ハイブリッドカーに搭載されているニッケル水素電池を活用したアイドリングストップ向け「12V エネルギー回生システム」を開発した。開発責任者を務める川瀬龍二氏は鉛蓄電池使用のシステムと比べても「十分コスト競争力はある」と語る。
川瀬氏は2月14日に都内で報道陣と懇談し「イニシャルコストは鉛蓄電池の方が安いかもしれない」としながらも、「我々が今アピールしているのはランニングコスト」と強調する。
「鉛蓄電池1個だけで(アイドリングストップを)やっていると2~3年でへたってしまう。アイドリングストップのエンドユーザーで大きな不満は鉛蓄電池の交換費用。だいたい2万~3万円かかるということで、これを2~3年に一回交換しなくてはならないとなるとかなりの出費になる」と指摘。
その上で「加速条件の実験データでは新開発のシステムは鉛蓄電池より5~6倍もつので、車の寿命と同じくらいになって、交換しなくてもいいという期待もある。だから交換費用がぐっと抑えられるのでランニングコストも含めれば十分コスト競争力はあると考えている」と述べた。