北京市を中心に、大気汚染が深刻な問題となっている中国。この問題に関して、中国の自動車メーカーを統括する現地の自動車工業会が、公式なコメントを出した。
これは2月6日、中国汽車工業協会が発表したもの。北京市では、大気中に含まれる微粒子状物質、PM2.5などの有害物質の濃度が、ここ数か月で急上昇。これらの有害物質が風に乗り、日本にも飛来していることが問題化している。
この問題に対しての中国汽車工業協会の声明は、「北京市などの大気汚染の主たる要因は、自動車の排出ガスではない」というもの。あくまで、「石炭を燃やす工場からの煙が主たる要因」との立場だ。
一方、自動車からの排出ガスを悪化させている原因として指摘されている粗悪ガソリンに関して、業界をあげて改善に取り組む意向を表明。中国汽車工業協会は、「自動車用の燃料の品質基準を、段階的に引き上げていく」と説明している。