三井造船が発表した2012年4-12月期(第3四半期累計)の連結決算は、売上高が前年同期比1.5%増の4040億1300万円と微増だった。
船舶海洋事業のばら積み貨物運搬船、FPSO(浮体式石油生産貯蔵積出設備)などの建造工事が増加したため。機械事業は、コンテナクレーン及び産業用機械が増加したが、舶用ディーゼル機関などが減少したことから減収となった。
船舶海洋事業の受注高は、ばら積み貨物運搬船、FPSOの追加工事、オペレーションサービスの受注を積み上げたが、前年度は2隻のFPSOの建造工事を受注したこともあり、前年同期と比べて1832億1000万円減少の1308億5300万円となった。
機械事業はコンテナクレーンが増加したものの、舶用ディーゼル機関、各種産業用機械、アフターサービス事業などが減少したことから、前年同期と比べて71億2800万円減少の679億2100万円となった。
収益では、機械部門の減益が影響して営業利益は同6.4%減の190億8900万円、経常利益が同14.7%減の187億5400万円となった。当期純利益は同32.4%減の83億0600万円となった。
通期業績見通しは前回予想を据え置いた。