国土交通省は、東京電力福島第一原子力発電所周辺の飛行禁止区域について制限を緩和すると発表した。
東京電力福島第一原子力発電所については現在、半径3km圏内に高度無制限の飛行禁止区域を設定している。
最近実施した放射線モニタリングの結果と、その結果に基づいて上空の空間線量率を推計した結果を踏まえ、2月6日0時をもって、高度方向の制限を緩和し、高度1500m(5000フィート)までの飛行制限区域に変更することを、航空情報(ノータム)により周知するとともに、関係団体に対して通知した。
飛行禁止区域で、日本原子力研究開発機構が実施した無人ヘリコプターによる放射線モニタリングと上空での空間線量率の推計によると、地上からの放射線による高度1500mにおける空間線量率の最大値は毎時0.1マイクロシーベルト程度だった。仮に、年間最大飛行時間の1000時間を飛行したとしても、被ばく量は年間0.1ミリシーベルト程度となり、国際放射線防護委員会の2007年勧告に規定された年間1ミリシーベルトに満たないと、している。