ホンダは1月31日の第3四半期決算発表で、2013年3月期の連結純利益予想を従来比50億円少ない3700億円(前期比75%増)に見直したと明らかにした。中国などの販売減や円安の進行が速いため発生する為替予約の時価評価損などを反映した。
通期営業利益については、前回の5200億円(2.2倍)を据え置いた。中国、欧州の販売環境が厳しいことから、4輪の世界販売見通しは前回の412万台から406万台に見直した。売上高は前回と同じ9兆8000億円(23%増)を見込んでいる。
第4四半期の為替については1ドル85円、1ユーロ110円を前提とした。池史彦専務執行役員は通期営業利益予想の据え置きについて「為替前提を円安方向に動かしたものの、販売台数も落としたので相殺状態になった」と説明した。