ペトロナスと独エボニック、特殊化学品の開発で提携

国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)とドイツ系エボニック・インダストリーズは16日、特殊化学品の生産施設の共同開発に関する基本合意書(LOI)に調印した。

エマージング・マーケット 東南アジア

国営石油会社ペトロリアム・ナショナル(ペトロナス)とドイツ系エボニック・インダストリーズは16日、特殊化学品の生産施設の共同開発に関する基本合意書(LOI)に調印した。

生産施設はジョホール州ペンゲランにおける石油精製・石油化学コンビナート(RAPID)プロジェクト内に建設される。施設では過酸化水素やイソブチレン直接酸化法(C4法)を用いたモノマーの生産およびオキソ製品の生産を行う。ペトロナスとエボニックは共同で施設を開発、建設、運営、所有する。

両社が23日に出した共同声明によると、生産施設の年間生産能力は過酸化水素25万トン、イソノナノール(INA)22万トン、1-ブテン11万トンとなっている。2016年に稼動を開始する予定だ。

エボニックは過酸化水素やC4ベースの製品の世界最大規模の生産業者で欧州や北南米、ニュージーランド、アジア、南アフリカ、インドネシアに生産施設を所有している。生産された特殊化学品はフィルムや壁紙、床、ケーブルなどに使われている。

伊藤 祐介

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