JAXAしずく、輝度温度プロダクトの提供を開始へ

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「しずく」輝度温度プロダクトを提供
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宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、第一期水循環変動観測衛星「しずく」(GCOM-W1)の初期校正作業完了に伴って、「しずく」に搭載している高性能マイクロ波放射計2(AMSR2)の輝度温度プロダクトの提供を1月25日から開始すると発表した。

「しずく」は、昨年5月18日に打ち上げられ、観測装置AMS2が計測するデータを評価し、観測装置や地上のデータ処理ソフトウェアの調整を行って計測精度の向上を図る作業が完了した。

今回公開する輝度温度プロダクトは、地表面や大気中から放射される、特定周波数の電波の強さを表すもので、「しずく」が観測した生のデータに補正処理を加えたものを提供する。気象庁や民間気象予報事業者、気象・気候変動研究に携わる研究者・研究機関での幅広い利用を想定している。

米国海洋大気庁などの海外の関係機関の利用も想定している。

今後、輝度温度プロダクトをもとに、積算水蒸気量、積算雲水量、降水量、海面水温、海上風速、海氷密接度、積雪深、土壌水分量といった8種類の地球物理量プロダクトを作成する。これらは、地上での測定データと比較するなどの検証作業を実施中で、打ち上げ1年後の今年5月を目処に提供を開始する予定。

情報はJAXAの第一期水循環変動観測衛星「しずく」のデータ提供に関するホームページ(https://gcom-w1.jaxa.jp)でユーザ登録することで、輝度温度プロダクトをダウンロードできる。

《レスポンス編集部》

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