米国の自動車最大手のGMと、フランスの自動車大手のPSAプジョーシトロエンは1月24日、両社の車台共有プロジェクトの具体的内容を公表した。
GMとPSAは2012年12月下旬、両社間の車台共有プロジェクトを最終決定。Cセグメントにおいて、GM傘下のオペルのMPVとプジョーのクロスオーバーが車台を共有。Bセグメントでは、両グループが新型MPVを共同開発する。またBセグメントでは、オペルとPSAが次世代環境対応車を共同で開発することで合意している。
今回、両社はベルギーにおいて、この車台共有プロジェクトに関して、さらに詳しい内容を発表。GMのスティーブ・ガースキー副会長と、PSAのフィリップ・バラン会長が、その内容を明らかにした。
そのハイライトは、PSAが開発したプラットフォーム(車台)を、GMの欧州部門、オペルの新型車に採用するということ。このPSAのプラットフォームが、プジョーのCセグメントクロスオーバー車と、オペルのCセグメントMPVで共有されることになる。
さらに、この車台を両ブランドのBセグメントMPVにも導入するが、このBセグメントMPVの開発は、GMが主体となって行うとアナウンスされた。
PSAは1月22日、「EMP2」と呼ばれる次世代モジュラープラットフォームを発表したばかり。このEMP2はPSAプジョーシトロエンが近い将来、CおよびDセグメント車に採用するべく開発され、グループ全体の50%の生産分を、このプラットフォームでカバーする。このプラットフォームをオペルと共有することで、さらなるコスト削減を目指すことになる。