三井造船は、千葉事業所で建造していた伊藤忠商事向け5万6000重量トン型ばら積み貨物運搬船「ミサト・ケイ」が完成し、1月17日に引き渡したと発表した。
新造船は、7万立法メートルを超える大容積貨物艙を備える5万6000重量トン型ハンディマックスバルカーで、同型船149隻目の竣工となる。
全長は189.99メートル。新しい規則である国際船級協会連合(IACS)共通構造規則(CSR)を適用し、オペレーションの自由度と構造安全性向上の両立を図った。
5つのホールド(貨物艙)を持ち、船自身の荷役設備として4基のクレーンを装備する。船は、荷役効率を重視するとともに、長尺パイプやホットコイルなど、多種多様な貨物を積めるよう強度・配置を計画している。
主機関には軽量・コンパクト・高出力でMARPOL NOx排出規制を満たした三井-MAN B&W ディーゼル機関6S50MC-Cを搭載する。航海速力は常用出力で14.5ノット。低燃費を実現するために最適なマッチングとしている。定員は24人。船籍はパナマ。